
スマホで4K撮れるんだぜ?ビデオカメラ要らないだろ!

いやいや、要る要る!!
スマホのカメラは「光学ズーム」がほぼ出来ないよ。
運動会の撮影には致命的な欠点。
これだけスマートフォンのカメラが進化した今「ビデオは要らなくない?」と思う気持ちはよくわかります。
ただ、運動会は子供の近くで撮影ができないのでズームをする必要がありますが、スマホはデジタルズームなので、ズームするとぼやけます。
あと、スマホよりもビデオカメラの形状の方が圧倒的に撮りやすく、ビデオカメラとスマホを上手に使い分けるのが最強です!
光学ズームとデジタルズームって何?

光学ズーム?デジタルズーム?
ちょっと何言ってるかわからない。
わかんないですよね(笑)
要するにスマホはズームがすごく苦手。ビデオカメラに比べてズームできる倍率も少ないし、ズームすると画像が不鮮明になります。
なので、数十メートル離れた場所で踊る子供の撮影はまず無理です。

と言うか、そもそもスマホじゃ撮影以前に子供を撮ろうにも見つけられないパターンになりがち。
それだけ理解してくだされば十分です!
が、興味がある人はちょっと下も読んでみてください。
「光学ズーム」と「デジタルズーム」の違い
ズームの仕方の違いはこちらです。
光学ズーム | レンズを動かすことで焦点距離を変化させ拡大している 画素数はそのまま |
---|---|
デジタルズーム | レンズは動かさず撮影した画像の一部を補完拡大している 拡大すればするほど画素数が減り画像が不鮮明になる |
デジタルズームにも長所はあるのですが、離れた位置からの運動会の撮影には向きません、と言うか無理です。
運動会の撮影をするカメラは光学ズームができないと厳しいです。
運動会の撮影はスマホの光学ズームじゃ力不足
光学ズームをできるスマホは確かにあります。
iPhoneもシングルカメラの機種を除き、2倍まで光学ズームが可能です(iPhone8、iPhoneXR、iPhoneSEはシングルカメラなので光学ズームは不可)
ただ、運動会の撮影はスマホでできる2倍の光学ズームでは全然足りません。そこから先はデジタルズームになります。
スマホの4Kで撮影しても、HD(ハイビジョン)のビデオカメラで光学ズームのみで撮影した動画よりも不鮮明になります。

しょうがないんです。
もっと強力な光学ズームの機能をつけようと思ったら、形状がsmartなphoneでは無くなってしまいます。
スマホでも、外付け望遠レンズで光学ズームはできるけど、、、
外付けの望遠レンズを使うことで、スマホでも高倍率の光学ズームをすることは可能です。
ですが、私は運動会の撮影にはスマホ用外付け望遠レンズはおススメしません。手ブレが激しくなります。
もちろん三脚を使用すれば手ブレは軽減しますが、完全には無くならないです。
ビデオカメラの手ブレ補正ってけっこう優秀なんです。

スマホ用望遠レンズは、定点で動かさず撮影するには素晴らしい商品です!
ただ、運動会の撮影には向かない。
スマホは三脚の選択肢が少ないのもデメリット
スマホも使える三脚となるとけっこう選択肢が狭いです。
最低でも人の目線程度の高さは欲しかったり、パン棒(カメラを前後左右に動かす棒)やら水平計やら、運動会で使用する三脚はある程度のスペックが無いと使いづらいんです、、、。

ビデオカメラ専用の三脚は使いやすいのにお安いものが多いです。
運動会の三脚の必要性はこの記事で詳細に説明しています↓

至近距離ならスマホで撮影しよう
至近距離なら、私もiPhoneで撮影するときがあります。
ただしスマホで撮影するときには事前に設定を確認する必要があります。
至近距離ならスマホの方がきれいに撮れる
androidだと機種によると思うのですが、至近距離でズームをせずに撮影ができる場合はiPhoneの方がきれいに撮れます。(ビデオカメラが業務用の何十万円もするものでなければ)
運動会ではめったにないシチュエーションですが、スマホだと動画撮影しながら写真も撮れるので至近距離ならスマホもおススメです。

ただし、競技時間が長いとスマホの方が腕が疲れるので要注意!
iPhoneの初期設定はHD、4Kじゃないよ!
androidスマホは使用したことが無いので存じ上げないのですが、iPhoneユーザーのかた、設定画面からカメラの設定を確認したことがありますか?
初期設定はHD(ハイビジョン)になっています。

設定を変えないと、iPhoneで撮っても4K撮影じゃないよー!!
設定画面からカメラがどの規格になっているか確認する
iPhoneの場合は 設定≫カメラ≫ビデオ撮影≫ で確認をすることができます。
こちらがデフォルトの状態です。
初期設定はHD(ハイビジョン)で1秒を30枚の画像で構成する、テレビの地上波放送と似たような規格になっています。(※ただしテレビはインターレース方式)
4Kに設定しよう、でも『fps』って何?
4Kで撮影するなら、iPhoneの場合はこの3つのどれかを選択します。

3つの違い、わからんし。
この3つは『映像の動きのなめらかさ』に違いがあります。数字が大きくなるほど動きがなめらかです。
ただし、数字が大きくなるほど映像が重く(ギガ数が必要に)なるので要注意。
単位 | なめらかさ | 解説 |
---|---|---|
24fps | 映画と同じ | 違和感なく見られる |
30fps | 地上波放送と同じ | 見慣れたなめらかさで運動会なら充分 |
60fps | BSの4K8K放送と同じ | 映像を競技の参考に使うならこっち |

どの映像も見てるけど、プロのスポーツの試合でもない限り30fpsで充分すぎるし、違いもわからないです。
ところで4Kビデオカメラって要る?
使えるお金は人それぞれ。価値観も人それぞれ。ですので正解はありません。
HDカメラ | 2万円台後半から |
---|---|
4Kカメラ | 10万円から |
これを踏まえて、HD(ハイビジョン)と4Kカメラの違いを知り判断しましょう。

ちなみに我が家は、コストパフォーマンスを考えるとHDビデオカメラとiPhoneで充分です。
ビデオカメラ、HDと4Kの違いは?
4KカメラはHD(ハイビジョン)のビデオカメラよりも、約4倍の画素数で撮影できるるぐらいの違いしかありません。

いやいや画素数の違い大事でしょ!
実は、映像のきれいさを決めるのは色んな要素があり、画素数はその一部にしか過ぎません。
①解像度 | 画素数、4K8Kと数字が大きくなるほど増える |
---|---|
②ビッド深度 | 1画素が表示できる色の数、大きいほどグラデーションがきれい |
③フレームレート | 1秒間で表示される画像の枚数、大きいほどなめらかな映像になる |
④色域 | 表現できる色の数、大きいほど豊かな色彩を表現できる |
⑤輝度(ダイナミックレンジ) | 映像の明るさの範囲、大きいほど逆光などの色飛びがしづらい |
これらの要素が絡み合い映像のきれいさが決まります。
メーカーや価格帯により多少の差はありますが、HD(ハイビジョン)と4Kのカメラは解像度(画素数)以外は大差ありません。

全てが素晴らしいカメラは、プロ仕様の何百万円もするカメラしかありません。現実的じゃないですよね。
大画面でもきれいな映像を残すなら4Kカメラ
4Kビデオカメラを買うか、それともHD(ハイビジョン)ビデオで充分か、判断基準はこれだけです。
大画面で見てもきれいな映像を残したいなら4Kカメラ、その為だけに10万円以上の出費はきついなと思うならHD(ハイビジョン)で充分。
ご家庭の考えや懐具合でご検討くださいませ。

ズームしない距離ならスマホで4K撮影できるのも検討ポイント!
【おまけ】『運動会の動画撮影』用に一眼レフを買うのはやめよう

一眼レフだったら、写真も撮れて動画も撮れるし一石二鳥じゃん?
きれいな映像が4Kで撮れるって聞いたよ。

運動会の『動画』撮影に一眼レフはおススメできません。
慣れていない人では扱いが難しすぎます。
運動会の撮影の大敵、それは手ブレです。
ビデオカメラには手ブレ補正の機能がついていますが、一眼レフにはありません。
プロのカメラマンじゃない限り、三脚を使わないズームをしての撮影に手ブレ補正は必須です。
他に、一眼レフで動画を撮影するときの長所は、ビデオカメラより「ぼやけた映像」が上手く撮れる点です。

いや、運動会の動画がぼやけたら困るよね。
一眼レフに慣れていない人が撮影して、ぼやけた映像になったら目も当てられない。
一眼レフは扱いに慣れた人じゃないと思うような写真や映像は撮れません。
もともと一眼レフのユーザーで扱いに慣れている人以外は運動会で一眼レフで動画を撮影するのはやめましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を読んでくれた方が、運動会の撮影が上手くいくことを祈っています。
上手く撮影するポイントなどを抑えた記事もありますので、良ければ見てみてくださいね。↓↓


