
運動会でのビデオ撮影、失敗したー!
そんな事態にならないように。
実は私、映像の仕事をしていて制作職の時代には自分が撮影した映像がテレビで流れたこともあります。
そんな私が甥の運動会・お遊戯会・サッカー大会(幼稚園~小3)で6年間撮影し続けた経験を踏まえ、ビデオ撮影の簡単なコツをお伝えします。
- 手ブレがひどい
- 子どもが見つからない・見失う
- 録画ボタンを押し忘れる
- 撮影はできたが、見づらい(映像酔い含む)
こんな残念な結果にサヨナラできますよ!
運動会だけじゃなく、もちろんお遊戯会や普段の子どもの様子の撮影にも使えます。

家内安全のために、ビデオ担当の人にはぜひ読んで欲しい!
もちろんテレビで流れたのは、視聴者投稿のような動画ではなく、きちんと撮影した映像です。
カンタン!誰でもできる手ブレ防止策
今どきのビデオカメラには、手ブレ防止の機能がちゃんとついています。
でも、完璧ではないので慣れない人が撮影すると、手ブレ防止機能がついていてもそこそこ揺れた映像ができあがります。
より手ブレが少ない映像にするための方法を紹介します。
使えるのなら三脚が1番優秀
三脚を使えば、手ブレは起きようがありません。
運動会やお遊戯会では三脚禁止の場合も多いですが、可能であれば使いたいアイテムです。
下手に三脚禁止の最前列で何も使わずに撮影するより、後方で三脚を使い撮影した方が揺れの少ない見やすい映像を撮れます。
- 運動場で小高くなっている場所がある
- 会場がホールで、最後列の座席の後ろにスペースがある
こんな場所があれば、大チャンス!迷わず後ろから撮りましょう。
ちなみに、3,000円程度のお安めの三脚で十分です。
私も4,000円以下の三脚を使っています。

必ず3脚の使い方は事前に練習しておいてください。
カメラに舟(三脚とカメラを接続するもの)をつけておくのも忘れずに!
私は三脚で撮るのが1番撮りやすいですし、例え最後列での撮影になったとしても1番上手く撮れます。
お遊戯会のときのホールでの最後列での撮影は、完全に楽勝モードです。
もちろん肉眼では見えなくても、カメラでズームして一人ひとり顔を見て行けば、あっと言う間に見つけられます。
一脚は購入しよう[安物可]
三脚禁止のイベントは多いですが、一脚禁止のイベントは比較的少ないです。
もちろん、自分の腕だけでカメラを持つのとは比べ物にならないぐらい安定した映像になります。
腕力だけで撮影を何分もし続けるのは想像以上にきついです。
一脚は千円程度で比較的安価に購入できるので、1つは購入しておきたいです。
特に三脚を購入しないご家庭にはマストです。
【プロ直伝】三脚・一脚が使用禁止のときのワザ
三脚も一脚もどうしても使えない状況に陥った時の最終手段です。
下の画像のように、カメラを持っている側のひじを、持っていないほうの手で支えます。
これは私がテレビ番組の制作会社でADをやっていたときに、プロのカメラマンに教えてもらった方法です。
初心者はこうすることで、圧倒的に手ブレを軽減できます。

AD時代に1人でカメラを持ってロケに行くときに教えてもらいました。
実際に手ブレがかなり減りますし、何より片手だけで撮影するよりも長時間撮影することができます。
子どもが見つけられない・見失う対策
撮影技術は関係無しに子どもを見つけやすい対策である
- 体操着など衣装に飾りをつける
- 目立つ靴下やスニーカー
- 目立つ髪型(女児であれば)
- 子どもに事前にザックリと位置や配役を聞いておく(超・大事!)
これらは圧倒的に子どもが見つけやすくなるので、できればやってください。
ただ、無理な場合も多いです。
その場合は撮影技術で補うことになります。
入場前には見つけておく(運動会)
運動会で入場曲が流れて「よし始まった」と探し始める人を見かけますが、遅いです。
同じ服を着て動いている集団の中から自分の子どもを、しかも短時間で探すなんて正直プロのカメラマンでも厳しいと思います。
前の競技をやっていて、入場門でスタンバイしている間に自分の子どもを探し出しておきましょう。

入場門は遠すぎて見えないよ。探せない!
そんな時は、今、その手に持っているカメラをズームの機能を使って探しましょう。
時間に余裕を持って、あせらず1人1人ゆっくりと探していくのがポイントです。
子どもが散らばっているときに探す
運動会で入場門にいるときに見つけられなかった場合。
お遊戯会で、入場直後にすぐスタートしてしまった場合。
焦らずゆっくりと、一人ひとりの顔を映して探していくしかありません。
大事なのは、探しているときにぜったに焦らないことです。

焦ると、見つかるものも見つからない。
あと、古典的ですが隣に誰かにいてもらって、カメラを通さずに探してもらって場所を教えてもらう。
けっこう有効です。(会話は思いっきり入ってしまうけど)
子どもに教えてもらえなかった場合は、同じクラスの他の保護者が知っている可能性があります。聞いてみましょう。
どうしても見つからなかったときの最終手段、思い切って引き画にしましょう。
どうしても見つからなかったら引き画にします。最終手段です。
どこかには映っているはずなので、、、。
ずっと勘違いして、違う子どもを撮り続けるよりはマシです。
おうちのテレビで、探しましょう。
寄り過ぎると子どもを見失いやすい
子どもの顔をアップで撮影していると、子どもが少し動いただけですぐにフレームアウトし見失います。
少し引いて、左右3m以上は映っているぐらいがちょうど良いです。
肉眼で見つけられる場所であればすぐに追いかけられますが、肉眼で見えない場所で見失ったら、また探し直すことになります。

可愛い子どもが頑張っている姿をアップで撮りたい気持ちはわかりますが、家のテレビで見ればアップじゃなくても表情はわかります。大丈夫!
【重要】リハーサルをしておこう
これ、力説したいです。
プロが仕事で撮影するときも、カメラリハーサルをしたあとに本番に臨みます。
素人が一発本番で撮影するのはハードルが高すぎる、、、。

確かにロケはリハーサルしてませんが(段取りしてることは多いけど)、被写体である演者がプロなので、きちんとカメラの動きをわかって動いています。
事前に、似たようなプログラムで自分の子どもを撮っていると思って練習しておきましょう。
録画はしなくても大丈夫ですよ。
自分の子どもが出るプログラムが1番最初だったら、それは残念ですが頑張ってください(としか言えない)。
見やすい映像を撮るコツ
ホームビデオでのよくある失敗が、見ていると酔ってしまうような映像になってしまうこと。
映像が一定の方向に動き続けている場合はそうは映像酔いしませんが、前後左右にしょっちゅう動かしたり、動く・止まるを繰り返すと映像酔いしやすい映像になってしまいます。

もちろん、手ブレも映像酔いしやすい映像になる原因。
映像酔いしづらい映像を撮るコツをお伝えします!
カメラはできるだけゆっくり動かす
撮影に慣れていない人の特徴でもあるんですが、見やすい映像を撮るために以下は禁忌です。
- 早いカメラの横振り・縦振り(パン)
- ズームイン・ズームアウトを繰り返す
- ズームイン・ズームアウトを凄いスピードでする
子どもが移動したときの急な横振りやズームイン・ズームアウトを防ぐ為にも、子どもはアップにしすぎず、適度な大きさで撮影しておくことが重要です。

「これ、ゆっくりすぎるだろっ」というぐらいの横・縦振り、ズームイン・ズームアウトでちょうど良いです。
プロのカメラマンは想像以上にカメラをゆっくりと動かしています。
やっぱり三脚を使うと見やすい映像になる
三脚禁止の幼稚園や小学校って多いですよね。
完全に禁止ならルールに従い三脚は使うべきではありません。
ただ、観覧席は禁止でも後方なら三脚の使用が可能という場合は、後方に下がって使うことをおススメします!
撮影場所が後方になったとしても三脚を使った方が、手ブレの無い圧倒的に見やすい映像ができあがります。
こんな所なら三脚で撮る大チャンス!
- 会場に高さがある場所がある(入っても良い場所で)
- ホールの場合、最後列にスペースがある
私なら、こんな場所があったら迷わず三脚を持って後方に向かいます。

今どきのカメラは優秀なので、後方からズームで撮影してもちゃんとキレイに撮れますよ。
三脚にカメラを付けていると、無理な横振り(業界用語でパン)をしづらくなるという利点もあります。
とりあえず自分の子どもの出番の前に、1度他のプログラムで練習してみると良いと思います。
後方でも三脚を使用すればどれだけ上手く撮れるか実感できます。
録画ボタンの押し忘れを防ぐ為に

録画ボタンを押し忘れたああぁぁ
こんなことにならない為には、余裕を持った行動を心掛けるしかありません。
入場が始まるタイミングで録画スタート? いや、それ遅すぎます。
前のプログラムが終わる少し前には録画をスタートしてください。
出番前の自分の子どもを探すタイミングで、録画をスタートさせると良いと思います。
そして、プログラムがスタートする前に本当に録画されているか確認してくださいね。

出番前の緊張した子どもの様子も残せて一石二鳥♪
テレビの撮影だって、カメラマンが録画を開始し、その後5秒前からカウントダウンしてスタートします。
事前準備をきちんとしておこう
必ずきちん前日までに事前準備しなくてはいけないことがこちら。
- バッテリーの充電(複数本)
- メディアの用意(SDカードなど)
- 一脚・三脚の扱い方の確認
- メガネの用意(必要なら)
メディア(SDカードなど)は、余裕を持った容量のものを用意してください。
あと、メガネは意外と忘れやすいです。(私が何度か失敗している)
バッテリーの準備は万全に
リハーサルをしたり、長めに録画するためには、余裕を持ったバッテリーの準備は必須です!
バッテリーは必ずフル充電で、数本用意してください。
バッテリーのスペックにもよりますが、3本は欲しいところ。
充電済み・使用済みのバッテリーが判らなくなることを防ぐために
同じバッテリーが何本もあると、けっこう当日現場で「さっき使ったのどれだっけ?」と迷うことがあります。
こんなふうにバッテリーに番号を書いておくと、混乱を防ぐことができます。
よければやってみて下さい。

もちろん、これも現場のプロの技術の人たちがやっていることです。
一脚・三脚の扱い方を確認しておく
一脚・三脚の扱いに慣れていない人は必ず事前に使用方法を確認してください。
カメラに舟(カメラと三脚や一脚を接続するもの)を付ける必要があるものもあります。
特に三脚は慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
グラウンドでデコボコした場所におく場合は、高さの調整のときに注意が必要です。
事前に水平計の使い方はマスターしておきたいです。

人の入れ替わりが激しく、時間に余裕をもってスタンバイできないこともあります。
事前に慣れておくのは大事!
最後に、運動会・お遊戯会を楽しむために
色々とうまく撮影する方法をお伝えしましたが、最後に言わせてください。
こんな記事をかいておいてなんですが、自分の目でも子どもをちゃんと見てあげてください。
私が三脚を好んで使うのも、子どもが移動していない間は三脚に任せて自分の目でで子どもが頑張る姿を見られるという理由もあります。
撮影に慣れてくれば、そういうことも可能です。
これを読んでくれた皆様の撮影が成功し、すてきな時間を過ごせることをお祈りしております。