おかあさんといっしょ「あさごはんマーチ」4K制作だと何が違うか解説

テレビ
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Eテレ、おかあさんといっしょで長く親しまれる「あさごはんマーチ」の映像が4K制作されたとの情報がTwitterで流れました。

2019年12月19日(木)より放送されたとのこと。

「ほーん、時代も変わったね、でもうちのテレビ4Kじゃないし関係なくね?」

と思った人!違うよ、違うんだよ!
4Kじゃないハイビジョンテレビでも関係あるよーーー!!

業界人ママで、文系ママである私が、できるだけわかりやすく緊急解説です。

そもそも地上波放送の時点で4Kじゃないよ

えーっと、現在は地上波では4K放送はしてません。
公共放送で、現在4K放送をしているのはBSだけです。

ってコトで、現在放送されている「あさごはんマーチ」はハイビジョンに変換された物です。

なので「4Kテレビが家には無いから、4K制作の感動は味わえないわ」と思っている人、他の人も同じものしか見れていないので大丈夫です。

安心してください
まだ誰も「あさごはんマーチ」の4K映像は見てません。(制作の人以外は)

従来の映像規格を「ハイビジョン」と私は表記していますが、「2K」「HD」の表記もハイビジョンのことを指します。
「あさごはんマーチ」の動画を作成した山村浩二さんはTwitterで「2K」と表記しています。(4Kと並列で語るのであれば本来はそちらが正解)

あさごはんマーチ、4K制作だと何が違う?

「えっ、結局ハイビジョンに変換されてるんだったら普通の放送じゃん、意味無くね?」と思ったあなた!

4K制作したものは、ハイビジョンに変換してもちょっと違うんです。

説明しますね。

一口に4Kと言っても、実は規格は様々な物があり映像により全然違うのですが、今回はあくまでテレビ規格の4Kという前提での解説です。

4Kの元素材は、こんな風に出来ている

「4K映像の方が画素が多くてキレイなんだよね?」
皆さん、これは理解されていると思います。

でも、実は4Kは画素数が増えただけじゃないんです。

実際にBS放送では、画素が細かい以外の表現が豊かになった映像を既に流しています。

違い1.表現できる色の多さが違う

難しい言葉で言うと「色域が広がった」と言いますが、要は映像の中で使える色が増えたよってコトです。

広がり方の参考はコチラ(ちなみに色見本の全体が、人間の目が認識できる色の範囲だよ)↓

出典:一般社団法人 放送サービス高度化推進協会

絵を描くとき、ペンの色が多ければ多いほどキレイにリアルに書けますよね。
ざっくりすぎますが、そんな感じの理解でOKです。

違い2.色が飛びづらくなった

何のこっちゃと思った人。

写真を撮るとき逆光だと、人物や被写体が暗くなってしまいますよね。
それが暗くなりづらくなりました!

けっこう大きな変化なんです。

例えば海と人を撮影したときに設定を、海に合わせると人が真っ暗、人に合わせると海が色飛びしてキレイな海の色が台無し、という状態だったのが、かなり改善されています。(完全ではなく比較級で良くなった)

違い3.動きが滑らかになった

アニメは何枚もの画を繋げて動いているように見せていることはご存知かと思います。
パラパラ漫画の原理です。

映像も同じで何枚もの画像を繋げて動いているように見せています。

ものすごーく大雑把に説明すると、今まで1秒間に30枚くらい画像を出してたのを60枚くらいに増やして動きを滑らかにしました。

大雑把過ぎて、有識者に怒られるかな?
でもそんな感じです。

結論.4Kで制作した映像は画素以外にもめちゃキレイ

何が言いたかったかと言うと、4K映像は色味もキレイだし動きは滑らかだし、画素が細かくなっただけじゃないよ!ってことです。

「あさごはんマーチ」のようなアニメーションなら、動きの滑らかさはかなり重要。
色味の印象も大きく変わります。

ハイビジョンでも元が4Kだとキレイだよ

4Kで制作した物をハイビジョンに変換(専門用語でダウンコンバート)しても、なぜハイビジョンで制作した映像よりきれいなのか?

それは、元の画像や映像を機材に取り込む時の規格が違うので、解像度の高い状態で撮影・取り込むことができるからです。

そんな小難しい説明されても分からないという人は『良い機材で撮影したり取り込んだものは画素数を落としてもキレイな映像なんだよ』と理解しておけばOKです。

この説明もざっくり過ぎて、有識者に怒られるかな?

「あさごはんマーチ」は18年前の当時の画像を使用しています(一部描き直している)。
当時はハイビジョンよりも更に古い規格で制作しています。(アナログ放送時代の4:3のSD画質)
4K映像は同じ画像を使っていても旧作とは違う魅力のある作品に仕上がっています。

なぜ4Kで制作したのかを考える

おかあさんといっしょは地上波での放送ですので、ハイビジョンで制作しても不都合はありません。
費用を考えると高額がかかる4Kで制作するよりも、今現在ではハイビジョン制作の方が主流です。

では、なぜ4Kで制作したのでしょうか?
いくつか説を考えました。

BS放送を見据えた可能性

この「あさごはんマーチ」の映像をBS4Kで放送することを視野に入れて制作した可能性です。

4Kで制作して、BS4K放送でも使い回そうとしてる説。

可能性はありますが、NHKはBSでは8K放送もしています。

BSを視野に入れているとしたら、いっそ4Kではなく8K制作をすると考えた方が無難なので、可能性は低いかな?と思います。

ただNHKにお金があるだけの可能性

ハイこれ。
NHKはお金があるからなぁと思っている人は多いのではないでしょうか?
業界人である私も思ってます(笑)

そこで浮上する、予算があるから使ってしまえ説。

でもね。
おかあさんといっしょを毎日見ているママなら分かると思います。
けっこう古い映像もそのまま使っていますし、新曲の映像もあまり予算を使っているように見えません。

多分『おかあさんといっしょ』の予算は、他の番組に比べてそこまで多くないと考えるのが自然です。

なので、この説は多分ないです。

こんな大人気番組なんだから、予算もっと増やして欲しいよー

長く使い続ける予定の可能性(コレ!)

まぁ、多分、正解はコレです。

「あさごはんマーチ」の元の映像は18年間使い続けてますしね。
(途中でアナログ放送時代のSD規格からハイビジョン規格に、画はそのままで直している可能性は高いですが)

ハイビジョン放送が終了して地上波が4K放送になっても、長く今回制作したこの「あさごはんマーチ」の映像を使い続ける為に4K制作した、と言うのが多分正解だと思われます。

日本の地上波はハイビジョンで放送していますが、世界的には4K放送をしている国は多く日本は後進国です。
アナログ放送が地デジ化して終了したように、今後は地上波もハイビジョンが終了して4K放送になる日が来ると思われます。

あさごはんマーチ、今後も長く愛されそうです

今回制作した「あさごはんマーチ」の映像はきっとこの先何年、いや十何年は使い続けるでしょう。

もしかしたら、今『おかあさんといっしょ』を見ている子どもたちが、子育てする時にも流れているかもしれません。

私たちも孫と一緒にこの「あさごはんマーチ」の映像をまた見る日が来るかもしれません。

なんだか温かい気持ちになりますよね。
変わらない良さ、を感じられそうです。

最後まで「あさごはんマーチ」4K版の解説をお読み頂きありがとうございました。
これからも一緒に『おかあさんといっしょ』を愛でて行けたら嬉しいですね!

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